母と歩いた、公園までの二百メートル
三連休の中日、午前のうちに母の家へ行ってきました。きのうまでの霧雨がうそのように晴れて、風も軽く、歩くにはちょうどいい日でした。
昼ごはんのあとに「少し歩こうか」と誘うと、母は「足が重いから」と言いながらも、帽子をかぶって玄関に出てきました。目指したのは、家から二百メートルほどの桜台公園です。前は一息で歩いていた道なのに、途中の電柱のところで一度、公園の入り口でもう一度、立ち止まりました。背中の丸みも、去年より少し増えたように見えます。
ベンチに座って木陰を眺めていると、母が「ここまで来ると、気持ちいいねえ」と言いました。そのあとで、聞いてもいないのに「まだ一人でできるから」と付け加えました。仕事で毎日、患者さんの歩き方を見ているせいか、母の足の運びもつい目に入ってしまいます。
介護保険の相談窓口のことは、夫とも少し話しています。今日は口に出しませんでした。母が自分で「そろそろ」と言うのを待つのか、私から切り出したほうがいいのか。答えはまだ出ていません。
帰りは、母の歩幅に合わせてゆっくりゆっくり。ひとりごとですが、急がない道も、わるくないですね。
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