ぬか床をはじめて三日目
おととい、母の家に行ったとき、押し入れの奥から、古いぬか床の容器が出てきました。母が若いころに使っていたもので、もう何年も眠っていたそうです。母は「捨てていいよ」と言いましたが、容器がしっかりしていたので、もらって帰りました。
ぬかは、帰りに大久保米穀店で買いました。店のおじさんが、炒りぬかと塩の割合まで、紙に書いて教えてくださいました。捨て漬けのキャベツの外葉を入れて、毎朝、夫が起きてくる前に、そっとかき混ぜています。手を入れると、ひんやりして、ぬかの感触が思ったよりやわらかいのです。
三日目の今日、きゅうりを一本、漬けてみました。まだ味はぼんやりしていて、塩っぽいだけの浅漬けでした。それでも夕飯に出すと、夫が黙って二切れ食べて、「これ、うちで漬けたのか」とひとこと。無口な人なので、これは上々の評価だと受け取っています。
外から帰ってきて、まず台所でぬか床の様子を見るのが、ここ数日の楽しみになりました。毎日かき混ぜないと、すぐ機嫌をそこねるそうです。手のかかる子がもう一人増えたような気分ですね。
来週あたりには、もう少し味が乗ってくるでしょうか。母にも、できたら少し持っていこうと思っています。
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