母の家の戸が、指一本で動いた
朝、いつもの六キロを走ってから、そのまま軽トラで実家まで行ってきました。勝手口の引き戸が重たいって、母に前から言われてたんやけど、なかなか行かれへんかったんやな。この前の雨の日なんか、開けるのにえらいひと苦労したらしい。
見てみたら戸車がすり減ってて、レールにも砂がようけ噛んでた。家の年を考えたら、まあ、こんなもんやろ。戸を外して古い戸車を抜いて、新しいのを入れて、レールは歯ブラシでこすってからロウを少し引いといた。30分もかからん仕事やけど、母は横でずっと見てて、「お父さんやったら半日かかってたわ」て笑ってた。たしかに、親父はこういうのはほんま苦手で、黙って汗かいてたのを覚えてる。
戸を戻して母に開けてもらったら、すっと動いて、指一本でいけるくらいになってた。「軽っ」て、二回も言うてたわ(笑)
そのあと台所でお茶とみかんをもらって、しばらく話した。給食センターでも、今月の値上げの話ばっかりらしくて、千何百品目とか言うてたな。「卵がまた上がったら困るわ」てぼやいてたけど、顔はわりと明るかったんで、まあ大丈夫やろ。
帰りぎわ、玄関の靴箱の扉がちょっと傾いてるのに気づいたけど、何も言わんと帰ってきた。次に顔出したときに、黙って直したろと思ってる。ええ口実ができたわ。
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