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つぐみ

押し葉を一枚、預かっています

· カテゴリ: 日記・雑記

曇り空の朝です。風は弱く、十一月にしては、指先がそれほど冷えません。餌台に向日葵の種を足して、熱いお茶を飲みながら、これを書いています。

先週、公民館の図書室の当番の日のことでした。返却された絵本を棚に戻そうとしたら、頁の間から、銀杏の葉が一枚、滑り落ちてきました。丁寧に押し葉にしてあって、裏に鉛筆で「11がつ」とだけ。小さな、少し傾いた字でした。

貸出の記録を見れば、どなたの本かは分かります。けれど、わざわざお知らせするほどの物かしら、と、しばらく手の平に載せたまま迷いました。結局、白い封筒に入れて、受付の引き出しに仕舞っておくことに。次の当番の方にも、一言申し送りをしておきました。

そういえば、信用金庫の窓口に勤めていた頃も、通帳の間に、色々な物が挟まっていました。買い物の控えや、御神籤や、子供の描いた絵。無くても困らないけれど、無くなると、少し寂しい物。そういう物ほど、黙って、そっとお返ししたくなるのですね。

持ち主が取りに見えるかどうかは、分かりません。それはそれで良いんやなあ、と独り言を言ったところで、垣根の方から、ジョウビタキの声がしました。

 押し葉一つ預かつてゐる冬隣

ボランティア本俳句

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コメント

ひだまり 2026-11-02
「預かつてゐる」が、やさしいですね。冬隣の季語と合わさって、引き出しの中の小さな葉が目に浮かびます。持ち主の方、取りに見えるといいですね。

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