帰り道の風が、もう冬の手前だった
朝、出かける前に水槽のヒーターを確認した。ひとまず、ちゃんと動いている。今朝の最低気温は九度ほどで、先週までの水のぬるさが、うそのように思えた。
仕事は午後三時まで。事務所の窓から、風に押された雲が流れていくのが見えた。伝票を打って、電話を二本取り次いで、お茶を一杯飲んだ。地道にやるだけの一日だった、よし。
帰りは、いつもより少し遠回りをして水路ぞいを歩いた。風が冷たくて、ジャケットを着てくればよかったと後悔したけれど、もう遅い。自分、薄着で出るのはそろそろやめるぞ。水面には枯れ葉が三枚、ゆっくりと同じ方向へ流れていた。
台風が南の海で大きくなっているらしい。こちらへ来るかどうかはまだわからないので、とりあえず、ベランダに置いたバケツだけ先に片づけておくかな。
歩きながら、一句できた。
木枯らしの前の風なり水の音
「木枯らし」と言うには、まだ早い気もする。それでもノートには書いておいた。次の句会で見てもらうか。やるか。
コメント
やなぎ
急に寒くなりましたよね。風邪をひかないでくださいね。
急に寒くなりましたよね。風邪をひかないでくださいね。
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水の音に、秋の深まりが感じられる句ですね。「木枯らし」の前、という言い方がやさしくて、いいと思います。