霧雨のなか、萩の花がこぼれて
朝から、霧のような雨が降ったりやんだりしていました。傘をさすほどでもなく、ただ空気が湿っていて、庭の土のにおいが濃い日です。
六時に起きて、餌台に向日葵の種と水を足しました。そのとき、塀ぎわの萩が、ずいぶん枝を垂らしているのに気づきました。花が地面にこぼれて、赤紫の小さな色が、濡れた土にいくつも散っています。おや、もうこんなに、と声が出ました。夫が植えたものではないのですが、毎年この頃になると、咲くのを待っている木です。
濡れた枝を少し起こして、こぼれた花を掃くかどうか迷いました。結局、そのままにしておきました。掃いてしまうのは、惜しい気がして。縁側の椅子に座って、お茶を飲みながら、しばらく眺めていました。四十雀が二羽、柿の枝をわたっていきます。右膝がうずくので、今日は湖岸へは行かないことにしました。
句帖に、一句だけ。
霧雨や萩こぼれゐる土の色
「ゐる」の字がこれでいいのか、あとで辞書を引いてみましょうか。ふふ。
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