立冬をまえに、柿を二つ
今朝は、曇り空でした。風もなく、庭の空気はひんやりと静かで、手袋がほしいほどではないけれど、マフラーは巻いて出ました。
来週の七日が立冬です。暦のうえでは、もう冬になるのですね。そういえば、庭の柿の木も、葉がだいぶ減りました。枝先に残った実は、今年は鳥のために取らずにおくことにしています。夫がいたころは、渋を抜いて吊るしたものでしたが、一人では食べきれませんから。ふふ。かわりに、低い枝の実を二つだけもいで、台所の窓辺に置きました。
昼前、餌台のそばで、ヒヨドリが柿をつついていました。ひと口ごとに首をかしげて、なかなか器用です。後ろの枝ではメジロが順番を待っていて、見ているこちらも、つい息をひそめてしまいました。去年の今ごろは、母のことで毎日があわただしく、柿の色に気づく余裕もなかったのやなあ、と思います。いまは、こうして枝の実を数えていられる。それがほんまにありがたい。
窓辺の柿は、陽に透けて、橙が深くなってきました。句帖に一つ、書いておきます。
残る柿一つは鳥のものとして
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