はぎれで作った、小さな針山
今日は朝から雨で、外来も傘の水滴で床がすべりやすく、いつもより足元に気をつけて歩いた一日でした。仕事のあと、家に帰って、ずっと作りたかった針山に取りかかりました。
教室で習った六角形をつなぐ作り方を、そのまま小さくしてみました。教室の先生から「はぎれがたまったら、針山にするといいですよ」と言われていたのです。引き出しの底から、母のブラウスの残り布と、自分のエプロンの切れ端を出して、並べてみました。うす緑と、小さな黄色の花柄。合わせると、思ったよりやさしい色になりました。
綿は、古くなった枕の中身を少しだけ分けて使いました。ぎゅっと詰めすぎると針が刺さりにくいので、手のひらで形を整えながら、ほどよい固さを探します。最後の返し縫いを終えて、ころんと丸い針山がテーブルに乗ったとき、思わず「できた」と声が出ました。夫は新聞から目を上げて、「それ、おまんじゅうかと思った」と言いました。
母に見せたら、「あら、かわいいわね」と手に取って、しばらく撫でていました。使うのがもったいなくて、まだ針を一本も刺していません。
居間の棚には、マスクの箱が一つだけ置いてあります。ドラッグストアに行っても品薄で、見つけた日に買っておいたものです。病院では、いつもどおり皆でマスクをつけて働いています。小さな針山の隣に並べて、今夜は早めに休みます。
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