雨の九月、山に行けない日の針しごと
九月に入ってから、雨の日がつづいています。昨日はまとまった雨で、今日も朝から降ったりやんだりでした。気温も、昼間で20度にとどきません。夏のあいだ着ていた半袖が、急に心もとなくなって、薄手のカーディガンを出してきました。
山に行けない日は、家で針を持ちます。いま作っているのは、孫に送るつもりの小さなバッグです。端切れの箱をひっくり返して、秋らしい色を選んでみました。からし色、えんじ、深い緑。夏の水色の布は、いったん箱の底に戻しました。
布を並べていると、ひざの上に重みがないのが、ふと気になります。ミケがいたころは、決まってそこに丸くなって、型紙を踏んだり、針山にじゃれたりしていました。いまは、ひざかけだけがおとなしく乗っています。縫い目をそろえるには、静かでいいのですけれど、少しだけ広すぎる気もします。
夫は、公民館の囲碁から帰ってきて、「お、いい色だね」とだけ言って、お茶をいれてくれました。無口な人ですが、色にはよく気がつきます。
さて、雨があがったら、赤い帽子をかぶって、近所の坂道くらいは歩きたいものです。それまでに、バッグの持ち手まで仕上げておくつもりです。
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