にんじんのはぎれで、コースターを三枚
今日は外来の仕事がある日でしたが、帰ってきてから、教室の宿題のコースターを縫いました。霧雨が降ったりやんだりの一日で、夕方は少し肌寒く、居間の明かりの下で針を持つのにちょうどいい晩でした。
布は、先月のポーチを作ったときの残りです。オレンジと生成りの小花、それから深い緑の格子。はぎれの箱をのぞくと、小さな布がきれいに折りたたまれていて、見ているだけでうれしくなります。四角をつないで、真ん中に小さな正方形を置く形にしました。
縫い目が、いつも少しだけ曲がります。先生は「手で縫ったものは、そのくらいがいいんですよ」と笑ってくださるのですが、並べてみると三枚とも、それぞれ違う顔をしていました。一枚目は端がきゅっと詰まり、三枚目はいちばんのびのびしています。縫った順に上手になったのではなく、肩の力が抜けた順に、きれいになったのかもしれません。
夫のお茶を、さっそく一枚の上にのせてみました。「ほう」とだけ言って、湯のみを少し持ち上げ、下の布を確かめていました。無口な人の「ほう」は、なかなかの褒め言葉です。
明日、母のところへ行くときに、一枚持っていこうと思います。急須のそばに置いてもらえたら、うれしいです。
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