冬のはじめに、サン・マルティーノの夏
今朝は、夫の早朝のウォーキングに、久しぶりについて行きました。六時過ぎの空気はひんやりとしていて、手袋を出しておけば良かったと、歩きながら少し後悔。
坂を下りると、公園の桜の葉はもう赤茶けて、足元でかさかさと鳴ります。夫は黙って歩く人なので、わたしもその歩幅に合わせて、黙って。こういう朝は、耳がよく働くようです。遠くで、百舌が一羽、甲高い声で鳴いていました。
昨日が立冬でしたが、帰る頃には日が差して、背中がじんわり温まってきました。家に戻ると、ムギが窓辺の日溜まりで、長々と伸びています。一番良い場所を、ちゃんと心得ているのですね。
ところで、こういう穏やかな日を「小春日和」と言いますね。調べてみたら、「小春」は旧暦十月の別名で、今の十一月頃に当たるのだそうです。春の言葉のようでいて、実は冬の入り口の言葉なのでした。イタリアでは、晩秋のこうした暖かさを「サン・マルティーノの夏」と呼ぶそうで、十一月十一日の聖マルティヌスの祝日に因むのだとか。オンライン会話の先生は、この言い方を普段から使うのかしら。次の授業で、尋ねてみるつもりです。
国が違っても、冬の前のささやかな暖かさに、皆、名前を付けたくなるようです。
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