母の日焼け止めと、あの帽子
久しぶりです。八月も終わりに近づいてきましたね。
仕事が早く終わった日に、母のところへ寄ってきました。朝のうちに畑の草を抜いたそうで、玄関に大きな麦わら帽子が置いてありました。父が運送の仕事をしとったころから使っとる、つばの広いやつばい。母は六十四になって、背中が少し丸くなったけど、まだまだ元気です。
「暑かけん、昼は出らんよ」と言いながら、冷蔵庫から麦茶を出してくれました。おれが「日焼け止めは塗ったと?」と聞いたら、母は笑って「そげんもん、塗らんでも黒くなるだけたい」。たしかに、そうなんですけどね。こっちは窓口に座るようになって、やっと色白に戻ったところなのに。
帰りぎわ、父は庭で黙って水やりをしとりました。一言だけ「また来いよ」。それだけでした。昔から、そういう人です。
夕方は霧雨が少し残っとって、帰りの車の中は湿っぽかったです。来週もたぶん寄ります。母の麦茶はいつも薄めで、あれがちょうどよかばい。
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薄めの麦茶、暑い日にはごくごく飲めていいですよね。お母さんの味、なんだか想像できます。