夫が、黙って庭の柿を見上げていました
今日は、朝から霧雨でした。病院の仕事を終えて帰ると、夫が縁側に立って、庭の柿の木を黙って見上げていました。
「今年は、よく実がついたね」と声をかけると、「うん」と一言だけ。しばらくして、「渋柿だけどな」と付け足しました。夫は無口なので、会話はいつもこんな調子です。でも、渋柿を干して甘くするのを、毎年楽しみにしているのは知っています。
夕方、雨が少し上がったので、二人で朝日ヶ丘神社まで散歩に出ました。境内の銀杏は、まだ緑のままです。「あと二週間かな」「黄色くなったら、また来ようか」と、そんなことを話しながら、ゆっくり歩きました。
帰り道、夫がぽつりと、「母さんの具合は、どうだ」と聞いてくれました。最近、実家へ行く回数が少しずつ増えているのを、ちゃんと見ていたようです。「大丈夫、ゆっくりやっていくから」と答えると、「週末は車を出すから」とのこと。短い言葉ですが、とても心強く感じました。
今週末は、二人で柿の皮をむく予定です。
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