腰のほうが先に雨を知っていた
明け方に帰ってきて、ひと眠りして起きようとしたら、腰が「本日も雨です」と言ってきたわけで。これで三日続けての雨。天気予報より先に当ててくるので、オレの腰はもう気象台の出張所なんだよな。
ゆうべは冷たい雨の中、中継拠点で。向こうのドライバーさんとトレーラーを交換するとき、エアホースをつなぐのに腰をかがめる。この「かがむ」が、二十年前は一動作だったのに、いまは「よっこら」「しょ」「……よし」の三分割になってる。分割払いかよ、という話(違)
目のほうも年相応でして。夜の雨の高速、対向車のライトがフロントガラスの水滴で全部にじんで、星雲みたいに見える。これがちょっときれいだったりするのがずるい。で、伝票を見るときだけ黒ぶちの老眼鏡をかけるんだけど、冷えた外から運転席に戻った瞬間、レンズが真っ白に曇る。何も見えてないのに「はい、確認しました」と言いかけて、自分で吹き出した(笑)。確認してない。
ひと眠りのあと、風呂で腰をゆっくり伸ばしてから、音楽部屋でギターを少しだけ。座り方が悪いと腰に来るので、ググったら足台を使えと書いてあった。クラシックギターの人がよく使ってるアレ。とりあえず古い音楽雑誌を積んで代用したら、ちょっと目を離したすきに、ジャムがその上で丸くなっていた。なので、オレの腰の健康は、猫の気分しだいだに。
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