包丁を持つ手が、まだ固い
今日は実習で、鰺を三枚におろしました。霧雨で、教室の窓がうっすら白かったです。
先生に「力、入りすぎ」と言われてしもた。自分では普通に持っているつもりやのに、見られると、肩がきゅっと上がる。隣の子の手元をちらっと見たら、包丁がすうっと骨に沿って入っていくんです。ええなあ、と思いながら、わたしのは身がだいぶ骨に残りました。まあ、骨に残った身は、あとで中骨をしゃぶって食べたらええか、と自分に言い聞かせました。
指先は、もう荒れ始めています。水に何べんも触るし、洗い物のあとは、ひりひりする。ハンドクリームを塗って寝るんですけど、朝には、ほとんど取れてしまってる。
帰りの電車で、人差し指のたこを、親指でそっと押してみました。ちょっとだけ固くなってきた気がします。これが増えたら、少しは上手になるんやろか。
夜は、家で一杯だけハンドドリップのコーヒーを淹れました。ブラックで、ひと息。苦いのが、手にしみる気がしました。
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