句帳の余白がなくなってきた
朝の空は低くて、くもっていました。風はほとんどなくて、柿の葉だけがときどき揺れています。
旅館の勤務が減ってから、句を詠む時間がふえました。シフト表を見て、休みの朝に縁側でお茶を飲む。猫のきなこが膝にのってくる。そのまま句帳を開くのが、このごろの習慣になりました。手のひらサイズの句帳が、もう半分以上うまっています。ほんなこつ、はやかですね。
先週、水船山の帰りに一句できました。
秋の雲ひとつ連れ帰る登山靴
(季語は使えたかどうか。「秋の雲」で、そのまま素直すぎる気もします。)
ばってん、時間があるぶん、前より言葉を捨てるのが下手になりました。句にならなかったメモが余白にびっしり。村井先生には「削るのも仕事ですよ」と言われたけん、今夜は消しゴムを持って机に向かうつもりです。
仕事の日が減った不安は、正直まだあります。給料のことも、旅館のこれからも。ただ、そのかわりにもらった時間だと思えば、句帳の余白も悪くなか。まぁ、よかたい。
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