小雨のフロントで、傘を数えた
朝から小雨でした。昨日の雨が残って、玄関の石畳がまだ濡れています。早番だったので、六時半にはフロントに立って、傘立ての数をそろえるところから始めました。
チェックアウトの前、お客さんが一度にどっと降りてくる時間があります。ばってん、雨の日は不思議と静かで、みなさん荷物をゆっくりまとめて、廊下で立ち話をしたりする。わたしは鍵を受け取りながら、「足もとお気をつけて」と言うくらいです。主任になって七年ほど経ちますが、この一言がいちばん大事かもしれんと、最近は思うごたる。
今日はひとつ失敗もありました。預かった傘の札を、隣の番号に付けてしまって。出発間際に気づいて、あわてて付け替えました。お客さんは笑って待っていてくださって、ほんなこつ助かりました。札の数字は、指さして声に出して確かめるのがよかたい、と後輩にも言っておきました。自分に言い聞かせたようなものですね。
帰ると、きなこが玄関で待っていて、濡れた傘のにおいをくんくん嗅いでいました(笑)。雨の日の旅館のフロントのことを、一句にしようとしてみたけれど、まとまらず。
傘の数ひとつ多くて雨の朝
(季語は使えたかどうか)。まぁ、よかたい。
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