潮の本を、半分だけ読んだ
図書館で借りた潮の満ち引きの本を、半分まで読んだ。著者は海洋学者で、図は多いが、文章は硬い。返却期限は2月19日だ。
一応、漁師が読む本である。ただ、読んでいて気づいたのは、自分が潮を「速い」「遅い」の二つでしか言えていなかったことだ。本には月の位置と潮位の差が数字で書いてあって、大潮の日は差が大きくなる。つまり、網にかかる力も日によって変わるということだ。
この仕組みを、父は教わらずに知っている。昨日の夕飯のときに聞いてみたが、父は「見れば分かる」と言っただけだった。理由は、たぶん50年見てきたからだ。本は半分で止めておくことにして、残りは父の言う「見れば分かる」の方で埋めるつもりだ。
読んだのは朝の6時すぎ。ごまの散歩のあとに近所の八幡さまの石段に座り、30分ほどかけて読んだ。気温は0℃近くて、ページをめくる指がひび割れに引っかかった。眼鏡を上げて読む年にはまだ早いが、先に限界が来たのは目ではなく手の方だった。
魚の値段が下がって遠出も控えているので、本を読む時間は増えた。こういう増え方は、あまり歓迎できない。まあ、本に罪はない。
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