雨の土曜、網の目をひとつずつ結びました
今日は一日、雨でした。降水量は20mmを少し超えたくらいで、風は弱かったのですが、湖の上に霧がうすく残っていたので、漁はお休みにして、作業場で網の補修をしました。
刺し網が三枚あって、どれも先週、岸近くの杭にひっかけたときの小さな破れがあります。目の大きさをそろえながら、細い糸で一目ずつ結んでいくと、一か所に二十分くらいかかります。午前九時から午後二時まで、ほとんど手を動かしたままでした。
父は少し離れた椅子にすわって、ぼくの手もとを見ていました。左手はまだ動きにくいので手は出しませんが、ときどき「そこ、目が一つ飛んでる」と言います。たぶん、その通りでした。ほどいてやり直しました。ぼくの結び方は父の若いころに比べて、まだ遅いみたいです。
夕方に母がおかずを持ってきてくれて、野沢菜とおやきがありました。ビールは飲まずに、お茶にしました。ずくのない日は、手を動かしているほうが気持ちが落ち着きます。網の目がひとつずつ戻っていくのをながめている時間は、しずかでした。
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