網を入れても、空振りだった
今日は、組の網船に乗った。朝4時に出港して、水温は9℃だった。冬の間はいわし漁ではなく、刺し網と船の手入れが中心になるのだが、それでも魚探を見る癖だけは抜けない。
7時ごろ、魚探に薄い影が映った。いわしの群れかもしれない。父は船尾に立って、潮の色をじっと見ていた。潮目はあったけれど、水が冷たすぎる。理由は、たぶん昨日までの風だ。23日は最大風速25km/h、24日も23km/hあったので、海が底のほうまで混ぜられて、群れが深みに落ちたらしい。
結局、その影は何も上がらなかった。手袋の中ではひび割れた指が痛んで、網を引く間ずっと、まあ、そちらのほうが気になっていた。冬の手は、天気予報よりも正直である。
帰りに八幡さまの前で車を停めて、石段の下で頭を下げただけだった。群れが戻る春を頼むつもりだったが、神さまも潮までは約束できないはずだ。昼には、パン生地を仕込んだ。こちらは、いつも裏切らない(笑)。
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