休憩所のストーブと、回ってきた味噌汁
今朝は風が弱く、網を上げたのは7時10分だった。冬の間は刺し網が中心で、組の人たちと顔を合わせるのは週に3日ほどである。
港の休憩所にはストーブが1台あり、作業の合間にみんなそこへ集まる。ただ、あまり話はしない。湯のみが回ってくると誰かが「寒いな」と言い、別の誰かが「寒いな」と返して、それで会話は終わる。自分には、これがちょうどいい。
今日は組の一人が鍋を持ってきてくれた。大根と小さい雑魚の味噌汁で、味噌は少し濃かった。たぶん家で煮詰まってしまったのだろう。それでも、ひび割れた手に湯気が染みて、最高気温が7.6℃の日にはこれが一番効くと思った。
組に入って3年近くになるが、教わったことの大半は口で言われたものではない。結び方は手元を見て覚え、網の引き方は背中を見て覚えた。つまり、観察である。前の仕事の検査記録と、やっていることはあまり変わらない。
帰りに、近所の川口食堂の前を通ると、昼の仕込みの匂いがしていた。寄ろうかと少し迷ったが、腹は味噌汁でもう足りていたので、そのまま帰った。
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