FC2

Field & Community Culture Platform

市民ブログ » きまぐれ雪みち帖

ひより

部室のミシンと、ほどいた縫い目

2017-09-25 · カテゴリ: 日常

家庭科部の部室には、古いミシンが三台あります。そのうち一台は、糸の調子がいつもおかしくて、順番に当たった人がため息をつくことになっています。今日の放課後は、私がその一台でした。

文化祭が近いので、展示用のポーチを縫っています。直線を縫うだけなのに、端がほんの少しずれていて、三回ほどいてやり直しました。ほどくときの、糸がぷつぷつ切れる感触は、嫌いではありません。失敗が、ちゃんと消えていく感じがします。

同じ部の子が、隣で黙々とアップリケを付けていました。手元を見ていると、針を刺す前に、一度だけ布を指でなでるのです。本人は気づいていないと思います。そういう癖を見つけるのが、私は好きです。髪をさわるときも、人によって、最初に触る場所が違います。

最近は、手芸も、お菓子づくりも、どこかで「人の手を動かす仕事」につながっているように感じます。進路のことは、まだ誰にも、はっきり話していません。ただ、部室で糸と布に向き合っている時間は、考えをまとめるのに、ちょうどいい長さです。

外は霧雨でしたが、帰るころには、少し空が明るくなっていました。ポーチは、あと一回ほどけば、きれいに仕上がりそうです。

部活学校

コメント

コメントはありません。

コメントの投稿にはユーザー登録(個人番号による本人確認)が必要です。

« あの子の髪が、ふわっと決まった瞬間運転席から見た、いつもの海 »

カテゴリ・タグ

カテゴリ日常(1277)
タグ日常家族仕事母息子雑記行事近所実家体調冬夫職場ごはん育児節約夏秋失敗おでかけ日曜日畑休み休日猫自転車長女健診友だち新生活