おなかから出す、のは本当か
合唱団に入って、もうすぐ9か月になります。先生に毎週言われるのは「おなかで支えて」です。最初は、おなかに力を入れればいいのだと思って、ぐっと固めていました。すると声は硬くなり、喉も疲れました。
先日、先生が「おなかを固めるのではなく、息を入れる場所だと思ってください」と言いました。なるほど、と思いました。理屈で言えば、声のもとは喉の奥で震える声帯で、そこを通る息の量と圧が一定なら、声は安定します。おなかまわりの筋肉は、その息を細く長く送り出す調整役です。固めてしまえば、調整がきかなくなります。
練習の最初には、「スー」と細く息を吐く運動をします。時計を見ながら、何秒続くかを数えるのです。私は最初25秒ほどでしたが、最近は35秒まで伸びました。店の棚の前で、お客さまがいない時間にこっそり試してみて、数字が伸びるとひそかに喜んでいます。ただし、レジの前で急に息を吐き出し始めるのは、パートさんがいたら不審がられるので、控えめにしています。
今週のアルトは、音が低いところで声が沈みがちでした。そこで、あくびの形で口の奥を広げて、息を前に流すようにしたら、少し明るく響きました。「響きは、のどでなく頭の上のほうに置くイメージ」というのも、まだ半分しか分かりませんが、水曜の夜が待ち遠しいです。蒸し暑い夜でも、帰り道は声が軽くなっています。
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