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市民ブログ » みかん色の放課後

ちはる

納屋の目覚まし時計が、まだ動いた

· カテゴリ: 趣味・おでかけ

朝の散歩から戻って、ごまに水。そのまま納屋へ。七時前、くもりで少しひんやり。休みの日の、いつもの流れなわけです。

棚の奥の木箱から、祖父の目覚まし時計が出てきた。ゼンマイ式、文字盤はクリーム色、上にベルが二つ。あの形。いや、これは語らせてほしいんですが、ベルの間を小さな槌が往復して鳴らす仕組みで、裏のつまみは時刻合わせ、ベル合わせ、時計のゼンマイ、ベルのゼンマイと四つもある(小声で言うと、どれがどれか、どこにも書いてない。祖父は手で覚えていたんだろう。そういう人だった)。

つまみを少し巻くと、チ、チ、と鳴りだした。すぐ止まるかと思ったら、止まらない。耳を近づけて、しばらく聞く。(耳だけは昔からいい。)十分置いて見ると、ちゃんと十分進んでいる。全然正確。

居間に持っていくと、祖母が「それ、おじいさんが会社に行きよったころのやつよ」と。毎朝五時半に鳴っていたらしい。うるさくて、祖母は布団をかぶっていたとか。……ベルも、試した。ジリリリ、と家じゅうに響いて、ごまが少し遅れて顔を上げる。出勤前の母が台所から「なに!」。祖母だけ笑っていた。

祖父の朝をひとつ取り戻した……と書けばきれいなんですが、実際は母に「納屋でやって」と言われただけ。……という話でした。ちなみに、明日から五時半に鳴らす予定はない。

古道具祖父

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