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ちどり

霧雨の朝、茶托をそっと磨きました

2026-05-01 · カテゴリ: 趣味・おでかけ

五月に入って、最初の朝は霧雨でした。六時に起きても、坪庭に水をやる必要はありません。そのかわりに、蔵から古い茶托を五枚、出してきました。

先月の骨董市で、ひとまとめに買ったものです。木の茶托で、縁が少し欠けていて、裏には長い年月の茶渋のような跡が、ほんのりついていました。帳場の机に新聞紙を広げて、ぬるま湯と柔らかい布で、ひとつずつ拭きます。擦りすぎないように、指の腹でなでる程度にしました。湿った朝は、木もしずかに落ち着いているようで、布の動きもなめらかですね。

九時に店を開けるころには、五枚とも乾き始めていました。いちばん状態のよい一枚に、うちの番茶の湯呑みをのせてみると、思っていたより店先の試飲の卓になじみます。

パートの松尾さんが「新しく入れたんですか」と聞くので、「古いんですよ」と答えました。松尾さんは、笑っていました(笑)。

夕方には、霧雨も上がって。
空が、少し明るくなりました。

ごまは帳場の座布団で、茶托の並んだ机を、薄目をあけて見ていました。

あしたの試飲から、この茶托を使ってみましょうか。

古道具お茶お店

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