母と話した、古い映画の雨の場面
水曜日の朝、6時に起きて、前の晩に炊いたごはんで簡単に朝食をすませました。前日の小雨があがって、空気がしっとりしていましたね。午前のうちに自転車で母のいる施設へ向かいました。自転車で15分、月に2回の訪問です。
母は92歳になりました。最近は少し忘れっぽくなって、わたしの用事の話は聞き流すこともあるのですが、映画の話になると、とたんに目が輝きます。この日は、先週観てきた昭和の邦画の話をしました。モノクロの画面に雨が降る場面があって、傘をさした二人が黙って歩くだけなのに、ずっと心に残っていると話すと、母は「その映画、お父さんと観に行ったわよ」と言うのです。題名までは出てこなかったのですが、映画館の席の様子や、帰りに食べたものまで、ゆっくり思い出して話してくれました。
おかげさまで、わたしの知らない両親の若い日を、少しだけ聞くことができました。父が亡くなって来年で10年になりますが、母の記憶のなかでは、ちゃんと隣の席に座っているのですね。
帰り道、自転車をこぎながら、母の話をノートに書き留めておこうと思いました。映画の感想より、こちらのほうがよほど大事な記録かしら(ふふ)。さて、今夜は湯豆腐にしましょう。
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いいお話ですね。うちの母も昔の話になると元気になります。わかります。