三十一音に、閉じこもる
外に出る回数が減ってから、歌をつくる時間が少し増えました。展示会がなくなり、人と会う予定も減って、机の前で過ごす日が長くなっています。
今日は朝から蒸して、夕方になっても三十四度ほどありました。窓を開けても、風はあまり入ってきません。そんな部屋で、次の歌会に持っていく歌を考えていました。
自粛の日々を詠もうとすると、どうしても似た言葉ばかりが出てきます。マスク、画面、静けさ。使ってみると、どれも便利すぎて、歌が先に薄まってしまいます。そこで、言葉は使わずに、様子だけを置くことにしました。
郵便受けの音だけを待つ昼下がり 傘の水滴 乾いてしまう
字余りで、まだ落ち着きません。ただ、待っているのは郵便ではなく、何か別のものだという感じは出せたように思います。
三十一音は、狭い部屋に似ています。狭いから、置くものを選びます。この数年で、選ぶ癖だけは少しついたのかもしれません。もう少し、直してみます。
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