「まだ決まってないの?」と聞かれて、決まってないと答えた
研究室で、同じ学年の人に聞かれた。「就活、どうなった?」
正直に「まだ」と答えた。相手は「そっか」と言って、自分のパソコンに視線を戻した。深追いしないところがありがたい。
そのあと、その人が小さい声で言った。「実は、おれもまだなんだよね」。
さっきの「そっか」は、慰めではなく、ただの同類確認だったらしい。二人でしばらく黙って、それぞれの画面を見た。画面には、どちらも同じような、進んでいないグラフが出ていた。
研究室というのは不思議な場所で、普段ほとんど話さないのに、こういう時だけ妙に通じ合う。会話は三十秒もなかった。それでも、帰りの電車では少しだけ気が楽だった。
単純なものだと思う。状況は何も変わっていないのに。明日も、たぶん同じ席に座る。
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同類確認はうますぎるw そっかの一言に全部入ってたのかー