霧雨の朝、赤い帽子で低山へ
土曜日の朝は、細かい霧雨でした。傘をさすほどではなく、ただ空気がしっとりしています。嘱託の仕事は休みの日なので、友人と約束していた低山歩きに、赤い帽子をかぶって出かけてきました。
登山口から、ゆるやかな登りが続きます。葉っぱについた水滴が、歩くたびに肩へぽとりと落ちてきて、そのたびに友人と顔を見合わせて笑いました。霧で遠くの景色は見えなかったのですが、そのぶん、足もとの苔や、小さなきのこがよく目に入ります。白くて丸いきのこが、倒れた木の根もとに三つ並んでいて、家族のようでした。
気温は二十度を少し超えるくらいで、歩くと汗ばみ、止まるとすっと涼しくなります。夏の山は暑いものと思っていたのですが、こんな日は、いちばん歩きやすいのかもしれません。山頂では、ベンチに腰かけて、おにぎりをひとつ。霧の白い空を眺めながら食べると、何も見えないのに、不思議とごちそうでした。
帰りの車では、少し眠くなってしまいました。夕方、孫たちの写真が長女から届き、二人目の孫の笑顔を見て、また元気が出ました。次は、晴れた日に、孫が大きくなったら連れて行きたい山を、のんびり探してみようと思っています。
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