夫が、庭の草をぜんぶ抜いてくれました
今日は日曜日で、病院はお休みでした。朝から晴れて、昼前には29度近くまで上がりましたが、風があって、日なたでも過ごしやすい一日でした。
朝ごはんのあと、夫が黙って軍手をはめて、庭に出て行きました。しばらくして窓から見ると、小さな花壇の横にしゃがんで、草を一本ずつ抜いています。声をかけると、「ここ、足の踏み場がなかったから」とひとこと。確かに、この二週間ほど、私が仕事と孫の話ばかりで、庭を後回しにしていました。
夫は無口ですが、手を動かすのは丁寧です。帽子のつばの下で、薄くなった頭にうっすら汗をかいて、抜いた草をバケツに集めていきます。私はお茶を入れて、縁側に出しました。夫は立ち上がって、腰をとんとんとたたき、「もう若くないな」と笑っていました。
昼過ぎには、花壇のまわりがすっかりきれいになりました。ミケが出てきて、さっそく土の上でごろんと転がり、せっかくの仕事場に毛をつけています。夫は何も言わず、そのミケの丸いおなかを、軍手のままそっとなでていました。
夕方、庭を見ながら、また孫が来たときに、ここで遊ばせてあげたいなと思いました。夫の背中が、少しだけ頼もしく見えた日曜日でした。
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