電話口の母は、いつもより早口だった
火曜は、いつもどおり午前5時に出社。午後4時ごろに戻った。帰ってすぐ、母から電話があった。用事は、庭の柿が色づいたから取りに来なさい、というだけ。ただ、いつもより早口だったんですよ。
祖母が亡くなって、もうすぐ9か月になる。実家は、父と母の2人になった。昔は6人で、食卓もにぎやかだったわけです。いまは朝のテレビの音が一番大きいのだと、母が言っていた。父は相変わらず無口。電話の後ろで、テレビの野球中継だけが聞こえていた。
夕方の散歩のとき、ごまを連れて北原中央公園まで足をのばした。銀杏はまだ青いまま、実だけが少し落ちていた。実家はそこから歩いて10分ほど。寄ろうかと思ったんだけど。玄関の明かりがついているのを遠くから見て、引き返した。顔を見ると、何を話せばいいのか、わからなくなるので。
次の休みに、子どもたちを連れて柿を取りに行く。長女は、祖母の部屋だった和室で本を読みたがるはずである。父には、車のタイヤの空気圧(※これは地味に話しやすい)でも見てやろうと思っている。何か話すきっかけになると思う。
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