「いいえ」と言うつもりではなかったのに
今朝は、お寺の手伝いが休みの日だったので、前の晩に仕込んでおいたパンの生地を朝のうちに焼いて、小雨が降る中、軒下に洗濯物を少しだけ干しました。空は一日じゅう湿っていて、板の間の掃除がない月曜日は、ゆっくり時間が流れるようです。
昨夜は、週に一度のオンライン会話の日でした。画面の向こうの先生に「コーヒーはお好きではないですか」と尋ねられて、わたしは「はい、好きです」と答えるつもりで、元気よく no と言ってしまったのです。先生が一瞬きょとんとして、「飲めないのですか」と心配そうな顔をされたので、ちがうのです、好きなのです、と慌てて言い直し、二人で画面越しに笑ってしまいました(笑)。
原因は、たぶん日本語の癖でした。日本語なら「はい、好きではありません」と、問いの形に合わせて返事ができるのに、イタリア語は中身が肯定か否定かだけで si と no が決まります。頭では分かっていたつもりでも、いざ口を開くと、耳に残った問いの形のまま返してしまうのですね。
ところで、si という語は、ラテン語の sic(そのように)に由来するそうです。「そのとおり」という意味が短く削られて残ったのだとか。なるほど、と思ってノートの端に書き写しました。
今日の復習は、肯定と否定の返事を、声に出して十回ずつ。ささやかな反省会です。
コメント
ぱんこ
そうなのです、短く削られて残ったと思うと、あの小さな si がなんだか愛おしくなります。ノートの端の一行が、ちょっと増えました。
そうなのです、短く削られて残ったと思うと、あの小さな si がなんだか愛おしくなります。ノートの端の一行が、ちょっと増えました。
こめこ
前の晩に仕込んだ生地を朝焼くの、いい香りで始まる月曜日ですね。今度、真似してみます。
前の晩に仕込んだ生地を朝焼くの、いい香りで始まる月曜日ですね。今度、真似してみます。
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siがsicの名残とは面白いですね。語源はたしか、イタリア語のsiも「かくのごとし」の縮まりでした。