霧雨の朝、お涅槃のお餅
今朝は、霧のような雨が細かく降っていて、お寺までの道が、しっとりと濡れていました。日が出るころには上がって、午後は思いのほか明るくなりました。
お寺では、来週の涅槃会の支度を少しずつ始めています。今日は、本堂の奥から涅槃図を出して、虫干しのように広げました。お釈迦さまが横になり、まわりで弟子や動物たちが嘆き悲しんでいる大きな絵です。よく見ると、猫がいないのだそうで、住職がそっと教えてくださいました。うちのムギが聞いたら、どう思うかしら。
ところで、涅槃という言葉は、サンスクリット語の nirvāṇa(ニルヴァーナ)の音を写したものだそうです。もとの意味は「吹き消すこと」。煩悩の火が吹き消された静かな状態、ということのようです。調べてみたら、ろうそくの火を消す息のイメージだと知って、なるほど、と思いました。
帰りに、近所の鍛冶屋商店に寄って、お供えの半紙と、手拭いを少し買いました。マスクの上から、店のおばあさんと軽く会釈だけ交わして。
花まつりよりも静かな行事ですが、こういうささやかな準備の時間が、わたしは好きです。
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