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おみき

指で四十度をあてる練習

· カテゴリ: 仕事・学校

きのうの夕方、バイト先の酒屋で、燗のつけ方をまたひとつ教わった。店主さんは、温度計をつかわない。徳利のそこを指でさわって、「これで四十」と言う。ためしに測ったら、四十一度だった。ふしぎ。

ちな、燗の呼び名はだいたい五度きざみで、人肌燗が三十五度、ぬる燗が四十度、上燗が四十五度、熱燗が五十度(本によって一、二度ずれる。たぶん、そのくらいゆるいものなのかも)。ぼくが好きなのはぬる燗で、いちばん最初に教わったのも、ぬる燗だった。湯せんでは、沸かしたお湯の火を止めてから、徳利をいれる。ぐらぐらのお湯につけると、香りがとぶらしい。

けさは小雨で、六時におきても、外はぼんやり暗かった。朝から酒はのめないので、徳利に水をいれて、共同の台所で練習した。指でさわって「四十」と思ったところで温度計をさすと、四十六度。五回やって、いちばん近かったのでも三度ずれ。指が冷えているせいなのかも。冷え性の人間は、燗番にむいていないのかなあ、と一瞬思ったけど、まあいいか。手をあたためてからやればいい。

大家さんが台所をのぞいて、朝から水をあたためてどうするの、と言った。説明したら、すこし笑われた。そのあと、ささ舟堂のまえを通って大学へ行った。店先の百円の棚には、雨よけのビニールがかかっていた。

日本酒アルバイト下宿

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