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なおやん

妻に「その星、前も見た?」と聞かれた

2023-10-27 · カテゴリ: 日常

金曜の夜は、仕事から戻って夕飯を食べたあと、庭に望遠鏡を出しました。日中はくもりでしたが、夜になって雲が薄くなり、空がところどころ抜けていました。最低気温は9度に届かない予報で、厚手のダウンを着込みました。

見ていたのは、土星です。しばらくして、妻が温かいお茶を持って庭に出てきました。接眼レンズをのぞいて、「輪っか、前より細くない?」と言います。実は、そのとおりです。土星の輪は、今年は地球から見て傾きが小さくなっていて、年々、薄く見えるようになっています。公転にしたがって、見える角度が少しずつ変わるためです。来年の春には、ほぼ真横から見る形になって、輪が細い線のように見えるはずです。

そこまで一息に説明したところで、妻が静かに笑って、「で、前に見たのも、この星?」と聞きました。去年の秋も、同じ庭で、同じ星を見せています。つまり、妻は去年の様子を覚えていて、そのうえで今回の違いに気づいたわけです。観測を重ねている側のはずが、先に変化を指摘されました。説明の長さと、気づきの順番が、逆になっていました。

「寒いから、あと5分だけ」と言って、妻はもう一度、のぞき込んでいました。そのあと、家の中に戻っていきました。私は、細くなった輪を、もう少し見てから、片づけました。猫は、窓の内側から、こちらを見ていました。

星夫婦日常

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