辞書の「あ」の項で、一時間
明けの日の昼すぎに起きて、珈琲を淹れました。霧雨で、窓の外が白っぽく、出かける気にもならず、机の上の国語辞典を開いたんですよ。調べたかった語は「あいづち」でした。
「相槌」と書きます。もとは鍛冶仕事で、師匠が打った鉄に、弟子が向かい合って槌を打ち合わせることだそうです。要するに、相手の動きに合わせて打つ、という意味ですね。そこから、人の話に合わせて、うなずいたり声を出したりする意味になりました。聞き役に回ることの多いぼくには、身につまされる由来です。
気づいたら、隣の「相槌を打つ」「相槌を返す」まで読んでいて、さらに英語の back-channel という言い方に飛んで、中国語の「嗯」や、韓国語の返事の言葉まで調べていました。時計を見たら、一時間たっていました。寄り道でした。
足もとでは、むぎが辞書の端に前足を乗せていて、頁がめくれません。どうやら、この猫も相槌のつもりのようです(笑)。まあ、これも勉強のうちです。
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