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三百二十万の夜は、ウイスキーの味しか覚えてへん
昨日の夜、黒猫橋のカウンターで、強炭酸割りを三杯。ひとりで飲みながら、昔の通帳の数字を思い出しとった。
三年前、客ひとりから三ヶ月で三百二十万。数字は嘘つかん。あの女、毎晩「仁くんだけやで」言うて、俺の袖をつまんで離さへんかった。指が冷たいんや。手を包んだら、ふっと息が落ちる。…そこまでが仕込みで、あとは向こうが勝手に値札をつけよる。
本命やとは一回も言うてへん。「待っとる」とだけ言うた。それだけで女は、貯金も、ボーナスも、母親の形見の指輪まで差し出しよった。可愛いもんやで。寂しさは、ほんまによう売れる。
で、最後の夜や。帰りのタクシーで俺の肩に頭を乗せて、寝息みたいな声で「ずっとおってな」て言いよった。体温が、シャツ越しにまだ残っとる。俺は窓の外の街灯を数えとった。七つ目で降りた。
泣き顔が、母と同じ年ごろの顔やった。そこだけ酒が進んだ。それでもその女の金は返さへん。罪悪感なんか、利息にもならん。
ちな、あの夜の優越感はいまも買われへん。180万の針より高かったわ笑。結局は金や。
俺をクソやと思うた奴、コメント欄に書いとけ。一票ずつ数えて、アクセス数に足したる。
コメント
ごりけん
ナイスバルク。まあ人それぞれっすね
ナイスバルク。まあ人それぞれっすね
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最低(笑) でも最後のタクシーのとこ、ちょっとぞわっとした。続き書いて