ホームで見送った、ひとつ前の電車
帰りの電車を、わざと一本見送りました。同じクラスの子が、駅の近くのねこの宿緑地に寄っていこう、と言ってくれたからです。
緑地といっても、東屋とベンチがあるだけの小さな場所です。今日はくもりで、風が少し冷たかったですね。二人で東屋に座って、自販機で買ったお茶を飲みました。部活はどうするか、先生のあだ名は何にするか、そんな話をずっとしていました。わたしは人前だと口数が少ないほうなので、聞いている時間のほうが長かったかなあ。でも、ちょっとだけ自分から、毎朝乗る二両編成の電車の話をしたら、「そんなに見てるの」と驚かれました。窓の位置で海がいちばんきれいに見える駅があるんです、と言いかけて、やっぱりやめておきました(語りすぎるところでした)。
眼鏡をかけて通うようになって、まだ数週間です。夕方の風で少しくもったレンズを拭いていたら、友だちが「似合ってるよ」と言ってくれて、なんだか照れました。
結局、次の電車に乗って帰りました。いつもより混んでいなくて、座れたのもいい感じです。寄り道は、時刻表にない時間をもらったみたいで、ちょっとだけ得をした気分でした。
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