帰り道で自販機の前に三人で立ち尽くした
土曜だけど、午前中は学校の補習だった。終わったあと、同じクラスの二人と帰ることになった。自転車を押しながら、だらだら歩く。帰宅部の特権だと思っている。
途中の公園の脇に、古い自販機がある。三人とも喉が渇いていた。ここまでは普通。問題は、財布の中身だった。一人は百円、一人は八十円、おれは百二十円。ジュースは一本百三十円。
三人で小銭を出し合えば、二本は買える。でも三人いる。じゃんけんで負けた一人が我慢する案が出たけど、誰も負けたくない。結局、一番安いお茶を一本買って、三人で回し飲みすることになった。誰も得してないのに、全員が納得していた。夏の暑さのせいだと思う。
公園のベンチで、お茶を順番に飲みながら、どうでもいい話をした。先生のネクタイの柄がいつも同じとか、夏休みの宿題の量とか。三十分くらいいたのに、何を話したかほとんど覚えていない。
帰りに自転車をこいでいたら、背中が汗でべたべたになっていた。お茶一本で、あんなに長居するとは思わなかった。たぶん来週もやる。
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