祖母の縁側で、みかんの芽の話を聞きました
仕事のあとに、実家へ顔を出してきました。寮から車で十分ほどなので、思い立てば行ける距離なんですよ。結論から言うと、行ってよかったです。理由は二つあって、祖母の顔色が思ったよりよかったことと、父と久しぶりに長く話せたことでした。
夕方まで霧雨が残っていて、離れの前の土はまだ湿っていました(昨日は一日じゅう雨でした)。祖母は八十歳になりましたが、縁側に座ったまま、みかんの新しい芽がどのくらい出ているかを、枝一本ずつ細かく話してくれました。父は口数が少ないので、横で「ほう」と言うだけです。でも、畑の枝を一本ずつ見せてくれる手つきは、釣り道具の手入れをするときと同じなんですね。
帰り際に、父が奥から地図を出してきて、僕が最近歩いている低山の尾根にいつの間にか線が引いてあるのを見せてくれました。いつ調べたのかは、聞きませんでした。母は妹の話ばかりで、四月から看護師になって、夜勤の予定を知らせてくる、と少し心配そうでした。僕の健康診断の結果より、妹の睡眠のほうが気になるのだと思います。
ワクチンの順番はまだ先で、祖母のほうが先に打てるらしいです。マスクをしたまま縁側で少し距離を取って話しただけですが、それでも十分でした。
寮に戻ってから、夜に本を十ページだけ読みました。たぶん、今日はそれくらいがちょうどよかったです。
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