最後の三十ページまで、辛抱しました
読み終わった長編小説の感想です。結論から言うと、前半は正直なところかなり退屈だったのですが、最後の三十ページで、それまでの退屈さが全部伏線だったと分かりました。
理由を整理すると、三つあります。一つ目は、前半の描写がとにかく淡々としていて、同じ町の同じ道を何度も歩く場面が延々と続くこと。二つ目は、その繰り返しの中に、小さな違いが毎回ひとつだけ混ぜてあること(気づいたのは半分を過ぎてからで、読み返してやっと分かりました)。三つ目は、終盤でその違いがすべて一本の線につながることです。要するに、退屈に感じさせること自体が仕掛けなんですよ。
今日は朝から雪で、三月なのに道が白くなっていましたが、仕事は普通にあったので、帰りは慎重に運転して、寮の部屋で夜に残りを読みました。寮から近い西原神社の梅も、たぶん雪をかぶっていたはずで、今週いっぱいは咲きそこねの様子だと思います。
世の中はマスクもなかなか買えなくて落ち着かない空気ですが、そういう時期に急がない本を読み切れたのは、僕には少し助けになりました。夜更かしを承知で最後まで読んで、結局よかったです。
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