二年ぶりの水曜の夜、声が出た
先月から数えると、合唱団の練習が再開して、今月で二回目の月になります。休止していたのは二年と少しです。最初の水曜日は、文化会館の練習室に入っただけで、胸がどきどきしました。窓を開けて、換気をしながら、マスクをしたままの発声練習でした。
久しぶりの声は、思ったとおり、細くて、かすれていました。のどの筋肉も、使わないと落ちるようです。腹筋と同じ理屈で、理屈としては当たり前なのですが、自分の声で確かめると、さすがに身にしみます。それでも、アルトの仲間と並んで音を合わせた瞬間、低い声が隣から重なってきて、ああ、これだ、と思いました。ひとりで口ずさむのとは、まるで違います。
帰り道、夜の風はぬるくて、城址公園のそばを通ると、虫の声がしていました。自転車ではなく歩きでしたが、頭の中でさっきの和音がずっと鳴っていて、遠回りして帰りました。翌朝は、のどが少し痛く、惣菜の仕込みをしながら、小さく声を出して様子を見ました。なまった体を戻すには、焦らないのがいちばんなのでしょう。
十一月の演奏会に出られるかどうかは、まだ決まっていません。ただ、来週の水曜日が待ち遠しいのは、確かです。
コメント
ひじき
ありがとうございます。あの瞬間は、声を出すより先に、耳がよろこんでいました。マスク越しでも、ちゃんと和音になるのだとわかって、うれしかったです。
ありがとうございます。あの瞬間は、声を出すより先に、耳がよろこんでいました。マスク越しでも、ちゃんと和音になるのだとわかって、うれしかったです。
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隣から低い声が重なる瞬間、ぞくっとしますよね。二年ぶりならなおさらだと思います。マスク越しでも届くものですね。