楽譜に鉛筆で書き込む
合唱団に入って、もうすぐ3年になります。いまは、秋の定期演奏会に向けた曲を、少しずつ読んでいる段階です。
今夜は水曜ではありませんが、練習日に書き込んだ楽譜を、台所の机に広げて見直しました。アルトは、主旋律のように目立つ場面が少なく、和音の真ん中を支える役です。そのぶん、半音だけ動く箇所が多くて、音がずれていても、自分ではなかなか気づきません。それで、半音で下がるところには、小さく矢印を書き込んでいます。
鉛筆で書くのは、あとで消せるからです。先生に「ここは息を止めずに」と言われた箇所には、ブレスの印をつけます。印を足すほど、楽譜は読みにくくなるはずなのに、実際は逆で、迷う場所が減って歌いやすくなります。目で覚えたことを、体が追いかけてくれる感じです。
老眼鏡をかけたまま、五線の細かい音符を追っていると、眼鏡の上から楽譜をのぞく自分に気づきます。母に「行儀が悪い」と言われそうな姿勢です。
きょうは霧雨で、店も静かな一日でした。閉店後にハミングで音を確かめると、台所に響いて、案外いい声に聞こえます。ただし、これは台所の壁のおかげだと、冷静に思い直しています。
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