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ふみお

父の万年筆、インクが残っていました

· カテゴリ: 家族・子育て

店のレジの引き出しを整理していたら、いちばん奥から、父の万年筆が出てきました。黒い軸の、ごく普通のものです。キャップを回すと、ペン先にまだ青黒いインクが、わずかに残っていました。

父は無口な人で、帳簿をつけるときだけ、この万年筆を使っていました。数字の「7」の横棒が、いつも少し右上がりです。昔の帳面をめくると、その癖がそのまま並んでいて、なるほど、と思いました。僕の字とは全然違います。僕は楷書ばかり書いてきましたが、父の数字は、急いでいるのに崩れないのですね。

試しに、広告の裏に線を引いてみました。最初はかすれて、二、三度なぞると、すっと出ました。ペン先は中字で、少し左に傾けて使っていたようです。ペン先の片側だけが、わずかに丸く減っています。(細かい話ですみません)

母に見せると、「それ、探してたのよ」と言って、しばらく手のひらにのせていました。インクは入れ替えずに、そのまま引き出しに戻すことにしました。夜、二階でレコードを聴きながら、あの右上がりの7を、半紙に一度だけ真似してみました。うまくいきませんでした。まあ、そう簡単には書けません。(苦笑)

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コメント

うすずみ 2017-02-23
右上がりの7、お父さまの気持ちの勢いが見えるようですね。半紙に真似されたこと、すてきです。
ふみお(投稿者) 2017-02-24
ありがとうございます。まねてみて、あの勢いは簡単ではないと分かりました。
なおみ 2017-02-22
ペン先の減り方で、使い方の癖が分かるのですね。引き出しに戻されたのも、いいなと思いました。

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