昼寝堂の竹籠、千五百円
月曜は仕事。朝から雨。仕込みの前に、先週から気になっている竹籠のことを考えていた。昼寝堂の、入口のすぐ横に吊ってあったやつ。
休みの水曜まで待てなくて、昼の営業が終わった休憩に、傘をさして行ってきた。いや、これは語らせてほしいんですが、この籠、編みが本当にいいんですよ。六つ目編みの底から胴に立ち上がるところで、竹ひごの幅がすっと細くなって、縁は太めの竹二枚で挟んで籐で巻いてあって、使い込まれて飴色なのにほどけたところが一か所もなくて……たぶん昔、魚か野菜を入れていた籠で、水切りにも使えるはずで、それに職場の揚げ物のバットの下に敷いたら絶対いい、と頭の中で使い道が三通りくらい組み上がっていた。(小声)店主には、顔に出ていたと思う。
ちなみに値段は千五百円。店主は「ただの古い籠ですよ」と言っていました。ただの、ね。千五百円なら、わたしの月の予算では全然安い部類。新しい職場の人にも見せたけれど、「また古いもの買って」という顔をされた。それはそう。
帰って、縁の埃を歯ブラシで落として、陰干し中。雨の日に竹を買って、雨の日に干す。……という話でした。湿気には、あまり向いていない趣味です。
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