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市民ブログ » みかん色の放課後

ちはる

昼の定食、一日八十食

· カテゴリ: 仕事・学校

転職して、二か月が過ぎた。職場は、昼が定食、夜と前日が仕出し弁当の店です。

旅館の調理場といちばん違うのは、時間の流れ方なんですよ、これが。旅館は夕食に向かって、一日が組み上がっていく。定食の店は、開店と同時にいきなり全部が動く。煮魚、天ぷら、じゃこ天の煮物。注文が重なると、焼き台の前で、頭の中の伝票だけが先に走る。(小声)旅館の揚げ場より、手数は多い。

そして仕出し弁当。いや、これは語らせてほしいんですが、法事の弁当は冷めてからが本番なんです。温かいうちにおいしいのは当たり前で、蓋を開ける一時間後、二時間後に、味がちゃんと立っているか。煮物の出汁をほんの少し薄めにして、冷めたときに丁度よくなるよう寄せる……そもそも、この「冷めた先を見て味を決める」感覚が、旅館にはなかったんです。店主に教わったことは、毎日ノートに書いている。全然いい勉強です。

今日は休み明けで、朝の仕込みはじゃこ天の下ごしらえから。二番手どころか、まだいちばん下のほうの働き手ではあるんですが、包丁を研ぐ順番だけは、少し任せてもらえるようになった。祖父の砥石は、家で留守番。持ち込みたい気持ちは、ありますけど。……という話でした。留守番の砥石のほうが、だいぶ落ち着いています。

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