雪の朝、二人分のランドセル
朝から雪だった。長女は傘をさして集団登校の列に混ざって行き、長男はその少し後ろを、まだ大きいランドセルを揺らしながらついて行った。私は玄関で見送って、ひとまず二人の背中が角を曲がるまで立っていた。
長女は小学六年生で、卒業まであと一か月とちょっとである。先週、卒業文集の下書きを持って帰ってきたが、私は読まないことにした。本人が清書を終えてから、渡されたときに読むつもりだ。
長男は一年生になって、この前は自分で連絡帳を書いていた。「あしたはたいいくです」と、字は大きく、ひらがなだけである。なるほど、ここからかと思った。
長女が一年生だった頃は、私が校門の前まで一緒に歩いた。いまは長女が長男の手を引いて、北野ひろばの角まで行ってくれる。四月になれば長女は中学校に進み、長男は二年生になって、登校の列から一人が抜けることになる。
こういうことを書き出すと、どうも長くなる。いや、長いな。とりあえず、夕方には雪の道で濡れて帰ってくるはずなので、玄関にタオルを二枚出しておく。
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