ランドセルが玄関で待っていた
長男が小学校に入って、もう二年になります。今日は朝から雨で、玄関の傘立てを見ていたら、入学した春のことを思い出しました。
二年前の四月、ランドセルは前の晩から玄関に置いてありました。本人は何度も背負っては、鏡の前で止まる。背中より、ランドセルのほうが大きかったですよ。夫が「重くなかね」と聞いたら、「全然かるい」と言う。中身は空っぽたい。
入学式の日は、わたしも休みを合わせました。校門の前で写真を撮って、長女が六年生の列から手を振って、長男は気づかんふりをしておった。ばってん、耳が赤かった。帰りに、実家の母にも見せに寄りました。母は玄関で、目を細くして、ランドセルをなでていました。父の話は、そのときは誰も出さんかったです。
朝の集合場所は、朝日ヶ丘公園の前でした。最初の一週間は、わたしが後ろを少し離れて歩きました。振り返らんので、こっちが先に慣れんといかん。三日目には、もう一人で曲がり角を曲がっとった。まぁ、そんなもんたい。
今は、そのランドセルも傷だらけです。それでよか。
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