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よはく

父の歌を、はじめて歌会に出そうと思った

2020-03-28 · カテゴリ: 日常

父が亡くなってから、一年と少しが過ぎました。この間、父のことを歌にしようとして、何度も途中でやめていました。

先週、思い切って一首だけ作りました。

 退職の日にも変わらぬ背のまま 黙って資料を束ねていた父

仕事の資料を、頼んでもいないのに、いつの間にか集めてくれる人でした。礼を言うと「たまたまだ」と言うだけで、それ以上は何も話しませんでした。その「たまたま」を、歌のなかでは、なんとか言い換えずに残したかったのです。

今月の歌会は、人が集まるのを控えて、中止になりました。歌は、まだ誰にも見せていません。外は小雨で、日も差さず、仕事部屋の机で何度も読み返しています。「背のまま」の「まま」が、少し軽いかもしれない、と迷っています。

短歌は、三十一音しかないので、父の無口に、ちょうど合うのかもしれません。言わなかったことを、言わないまま置いておけます。

母には、まだ見せていません。次に実家へ行くとき、紙に書いて持っていくか、どうするか。それも、もう少し迷ってみます。

短歌父

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