父の歌を、はじめて歌会に出そうと思った
父が亡くなってから、一年と少しが過ぎました。この間、父のことを歌にしようとして、何度も途中でやめていました。
先週、思い切って一首だけ作りました。
退職の日にも変わらぬ背のまま 黙って資料を束ねていた父
仕事の資料を、頼んでもいないのに、いつの間にか集めてくれる人でした。礼を言うと「たまたまだ」と言うだけで、それ以上は何も話しませんでした。その「たまたま」を、歌のなかでは、なんとか言い換えずに残したかったのです。
今月の歌会は、人が集まるのを控えて、中止になりました。歌は、まだ誰にも見せていません。外は小雨で、日も差さず、仕事部屋の机で何度も読み返しています。「背のまま」の「まま」が、少し軽いかもしれない、と迷っています。
短歌は、三十一音しかないので、父の無口に、ちょうど合うのかもしれません。言わなかったことを、言わないまま置いておけます。
母には、まだ見せていません。次に実家へ行くとき、紙に書いて持っていくか、どうするか。それも、もう少し迷ってみます。
コメント
| « 小さな鳥居の前で、傘をたたむ | 画面の向こうで、歌を読む » |
カテゴリ・タグ
| カテゴリ | 日常(1277) |
|---|---|
| タグ | 日常家族仕事母息子雑記行事近所実家体調冬夫職場ごはん育児節約夏秋失敗おでかけ日曜日畑休み休日猫自転車長女健診友だち新生活 |