霧雨の木曜日に、あたたかい中華そば
朝から霧のような雨が降っていました。ここ数日、雨と曇りが続いていて、最高気温は22℃ほどです。夏の暑さが嘘のように、半袖だと少し肌寒く感じます。朝の散歩は、犬に小さなレインコートを着せて短めにしました。本人は、着せられるたびに固まります。その固まり方が、どうにもおかしくて、つい顔がゆるんでしまいます。
午前中に菓子店のパンフレットの校正を済ませ、昼は、仕事の合間にまちなか食堂へ行きました。駅の近くの、年季の入った小さな店です。ここの中華そばは、一杯631円ほど。澄んだ醤油味のスープに、細い麺、薄切りのチャーシューとねぎだけという、飾り気のない一杯です。カウンターの隅で、湯気で眼鏡を曇らせながら食べました。眼鏡を外して食べると、文字どおり何も見えないので、曇ったまま食べるのが、私の流儀です。
どんぶりの縁には、朱色の雷文の模様が一周していました。何度も見ているはずなのに、今日は線の太さが少しずつ違うことに気づきました。機械で刷ったものではなく、一つずつ職人が手で描いたのかもしれません。そう考えると、スープを飲み干して見える底の模様まで、じっくり眺めたくなります。店のご主人に気づかれ、少し照れました。
関東や東北の大雨のニュースを、昼のテレビで見ました。家を流された人たちの映像を前に、温かい麺を食べている自分が申し訳ないような気持ちになりました。夜に妻と相談して、少しでも募金をしようと思います。雨の日の温かい食事が、ありがたい一日でした。
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